不識(しらず)


謙信公のエピソードを特集したNHKの番組に思わず見入ってしまったのですが、いままでは川中島の合戦に象徴されるように天才肌のワンマントップで、一本道を突き進み
晩年、自らの罪を悔み仏門に入ったのかと思っていたのですが、番組では、己が善だと考えた道を進む過程で色々な問題に突き当たり、悩み苦しんだ挙句、
禅の高僧より達磨大師の不識問答(対武帝)を考えてみるようにアドバイスされて、そうとうふっきれた心理状態になって、所謂バランスのとれた常識型のカリスマリーダーとなっていったとのことでした。中国の教典は結構とぼけたところがあり(たとえば守破離忘)、自分で解釈していいところを取り入れるものだと思いますが、不識を、
「なんのこだわりもなく縛られもせず自由な精神で生き、結果として周りの人々に功徳を与えることができればなおよい」といったポシティブな解釈でとらえると
七転び八起きとともにだるまさんがええなあと思われる次第です。

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